
「親族だけの結婚式って、盛り上がらないんじゃないか」
友人や同僚を呼ばない分、スピーチも余興もありません。料理を食べて歓談するだけで終わってしまったら、せっかくの一日が物足りない記憶になるのでは、と心配になる方も多いのではないでしょうか。
親族のみといっても、自分の親族だけでなく相手の親族も参加します。親族同士は初対面ということも十分にあり得ます。何も考えずに当日を迎えると、場がぎこちないまま終わってしまうこともあります。
この記事では、親族のみの結婚式・披露宴について、会場選びのポイント、場が和む進行と演出、受付や司会は必要か、ご祝儀の扱いまでを整理しました。後半では、実際に30名弱で開いたお披露目の食事会の進行と、手作りした招待状についても紹介します。
親族のみの式が「盛り上がらない」と言われる理由
親族のみの式が盛り上がらないと感じる原因は、主に次の3つです。
- 親族同士が初対面で、何を話せばいいかわからない
- スピーチや余興がなく、料理と歓談だけで時間が過ぎる
- 進行役がいないため、だらだらとした雰囲気になる
裏を返せば、この3つに手を打っておけば、親族のみでも温かく印象に残る会にできます。まずは会場選びから見ていきましょう。

会場は「所在地」と「雰囲気」で選ぶ
盛り上がる式にするために、まず何から考えればいいのでしょうか。
親族のみの式は招待客の人数が絞られるので、一人ひとりの事情や好みに合わせた配慮がしやすくなります。その配慮がいちばん表れるのが会場選びです。
所在地:どこに集まりやすいか
招待客の住んでいる地域がわかっているので、新郎・新婦どちらかの地元にするのか、中間地点にするのかを考えておきましょう。車いすや医療的な配慮が必要な方がいれば、その方の負担が少ない会場を選ぶこともあります。駅から近い会場にするのか、郊外でも車で行きやすい会場にするのかも、検討したいポイントです。
雰囲気:どんな空間で過ごしたいか
ガーデンチャペル風、レストラン風、一般的な結婚式場に近い雰囲気、料亭のような和風の雰囲気など、会場の特徴はさまざまです。雰囲気によって料理の内容やテーブルの配置も変わり、それが会全体の空気につながります。招待客の好みもあるので、両親と相談しながら決めるのがおすすめです。
料亭での親族のみの式を見学したときの様子は、隠れ里 車屋のウェディング見学記で紹介しています。
親族のみの披露宴を盛り上げる進行と演出
親族だけの披露宴は、どんな進行にすれば場が和むのでしょうか。

大がかりな演出は必要ありません。親族は「これから親戚になる人たちがどんな人なのか」を知りたいと思っています。その気持ちに応える進行にすると、自然と場が和みます。
最初に親族紹介をする
披露宴が始まったら、なるべく早く親族紹介をしましょう。できれば一人ずつの自己紹介にすると、全員に話す機会ができて緊張がほぐれるきっかけになります。特技の話が出たら、その場で披露してもらえば余興の代わりにもなります。
料理を話題にする
招待客が少ないことを生かして、シェフに1皿ずつ料理の説明をしてもらうのも一案です。料理という共通の話題ができると、自己紹介だけではほぐれきらなかった雰囲気も、少しずつやわらかくなっていきます。
新郎新婦がテーブルを回る
テーブルの配置にもよりますが、新郎新婦が招待客の席を順番に回り、ゆっくり話す時間をつくるのもおすすめです。新郎新婦が話題をつなぐことで、親族同士の会話も生まれやすくなります。
司会とカメラマンはプロに頼むのも手
アットホームな雰囲気になるほど名残惜しくなり、だらだらした空気になりがちです。プロの司会者なら、場の雰囲気を壊さずに進行してもらえます。ゲストが撮る写真は特定の人ばかり写りがちなので、第三者のカメラマンに全体を撮ってもらうと、あとで見返せる記録になります。人数を絞った分、司会やカメラマンに予算を回すことも検討してみてください。
受付と司会は必要?
人数が少ない親族のみの式でも、受付や司会は必要なのでしょうか。
受付は「設ける」人が多い
親族のみの式でも、受付を設けた人のほうが多いようです。理由は次のとおりです。
- お車代などを渡すため
- ご祝儀を受け取るため
- 出席を確認するため
- 受付がないと、ゲストが戸惑いそうだから
親族のみの場合、受付は兄弟姉妹や、年の近い若い世代のいとこに頼むことが多いようです。受付を設けない選択も、間違いや失礼ではありません。その場合は、受付がないことを事前にゲストに伝え、ご祝儀やお車代のやり取りを両親にお願いしておくとスムーズです。
司会は「半々」
司会を立てる人と立てない人は半々くらいのようです。次のような場合は、式場のスタッフに簡単な進行をお願いしたり、話すのが得意な親族に担当してもらったりすることが多いです。
- 人数が20人以下
- 余興がなく、演出も少ない(ほぼ食事会)
- 親族に話すのが得意な人がいる
カジュアルな会なら、新郎自身が進行役を務めることもあります。人数が多い場合や、演出をたくさん取り入れたい場合は、司会を立てたほうが安心です。
親族のみの式でのご祝儀はどうする?

親族のみの式でご祝儀を受け取るかどうかは、家庭によってさまざまです。どちらの考え方もあります。
私たちは、新郎新婦がホストとしておもてなしする会なので、最初は受け取らないつもりでいました。それでも、両親や兄弟、おばたちは持ってきてくれそうだったので、受付は設けずに、会場のスタッフに「ご祝儀は本人たちに直接渡してください」とお願いしておくことにしました。
両家の両親・兄弟・祖父母だけのような本当に身内だけの式なら、事前に家族で「ご祝儀はどうする?」と一言話しておくと、当日お互いに戸惑わずに済みます。
体験談:30名弱で開いたお披露目の食事会
私たちは、結婚式と披露宴を両家の家族だけで行い、その後に親戚を招いたお披露目の食事会を開きました。最初に電話で案内し、ハガキで出欠を確認したところ、新郎新婦を含めて30名弱になりました。
食事会の進行
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | ウェルカムスピーチ(新郎) |
| 2 | 乾杯(叔父にお願い) |
| 3 | 親族紹介(食事の途中で。新郎側は新郎の父、新婦側は新郎新婦が紹介) |
| 4 | ケーキカット(少しはイベントを入れたかったので) |
| 5 | 謝辞(新郎の父、新郎) |
| 6 | お土産を手渡しで配って回る |
シンプルな進行でしたが、親族紹介とケーキカットをはさんだことで会話が途切れず、最後まで和やかな雰囲気でした。
招待状は手作りキットで用意した
招待状は、市販の手作りキット(SAKURAI CARD「花あかり」招待状セット、中紙A5サイズ)を使いました。表紙・出欠ハガキ・中紙・リボン・封筒・シールが10名分そろっていて、購入当時の価格は2,760円(税抜)でした。
このキットのよかった点は、出欠ハガキまで一通りそろっていることと、招待状の文面のテンプレート(Word)をダウンロードできることです。たとえば、出欠ハガキに「アレルギーがある方はお書き添えください」と加えたテンプレートも用意されていて助かりました。
招待状に貼る切手は「慶事用切手」が一般的とされていますが、ほかの切手を使ってもマナー違反とまでは言われないようです。私たちは、招待状の封筒にも返信用ハガキにも記念切手を貼りました。

まとめ:親族のみの式は「紹介」と「進行役」で温かくなる
親族のみの結婚式が盛り上がらない原因は、初対面の親族同士の会話がない、進行役がいない、の2つがほとんどです。最初に親族紹介をして話すきっかけをつくり、司会や新郎新婦が話題をつなげば、少人数ならではの温かい会になります。受付・司会・ご祝儀は「こうしなければいけない」という決まりはないので、自分たちの式に合う形を選んでください。
まずは両家の両親と、「受付は誰に頼むか」「ご祝儀はどうするか」「進行は誰がするか」の3つを話し合うところから始めてみてください。


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